そばにいるのに..

そう言って誠君は
眩しい笑顔でまた、私に
笑いかけてくれた。


ドキッ―――…

誠君の笑顔見ただけで
ドキドキしてしまう。

何なんだろう…
この胸の高鳴りは…

つい顔が赤くなって私は下を向いた。

『あっ!!じゃぁ私のことは
有紀でいいよ…っ』

恥ずかしくて顔をあげられない。

『分かったよ☆有紀!!』

ドッキ―――ン!!
追い討ちをかける様に誠君は
また私をドキドキさせる。

私も勇気を振り絞って

『うっうん…誠』

頑張って言ってみた。

『なんか慣れてないから
恥ずかしいなぁ…っ!』

顔を上げてみると誠も
顔が赤くなっていた。

赤くなってる誠君
可愛い――…

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