そばにいるのに..

『えっと…誠君晴香先輩と
付き合ってるんだよね…?』

『あっうん、そうだよ♪
俺受験生だったからお互い
なかなか会えなくて、昨日
めちゃ久しぶりに会ったんだ!
……ってか何で分かったの??』

『葵ちゃんが……』

『あっ――…葵か』

葵ちゃんの名前を出した途端
誠君の表情は少し暗くなった。

『あっ、あのさ1つ誠君に
聞いてもいいかな』

『うん??』

『葵ちゃんと麻里亜ちゃん
中学の時何があったの??』

『………。
えっと…何でもないよ』

明らかに誠君は何か
隠しているのは分かった。
けどこれ以上聞かないで
おこうって思う。

『あっ!!それよりさ俺のこと
誠君じゃ恥ずかしいから
誠って呼んでな!!』

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