初恋の向こう側

「コラーッ! そこで何してるんだっ !?」


走ってくる補導員の姿を見て、オークとその仲間が逃げていく。


情けなくも安堵の溜め息を漏らした俺の横でヒロは、下を向いたままだった。

そのかたく結んだ唇と拳を、ただやるせない気持ちで見ていた。

帰り道でも、無言で歩くヒロの背中に何も言葉をかけられなかった俺。

いつだって悪に果敢に立ち向かうヒロの隣で、憧れるだけでヒーローになれずにいたんだ。


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