君を想う
「麻美・・・?あなた学校は?」


お母さんが 雑誌を読みながら


私を見た


「・・・聞きたい事があるの」


ドキン ドキン・・・


お兄ちゃんが言ってた事は


本当なの?


「何?」


「・・・私とお兄ちゃんは


兄妹じゃないの?」


声が震えた気がした


違うって言って欲しい


「・・・どうしてそれを」


お母さんは ビックリした顔をしていた


本当なんだね・・・


「麻美 どうしてあなたが


知ってるの!?」


「・・・本当だったんだ


私とお兄ちゃんは 連れ子同士


なんでしょ?」


本当の兄妹だって 思っていたのに


ずっと 騙されていたの?


「あなたには・・・20になったら


話そうと思っていたのよ?」


「だからって・・・どうして


ずっと黙っていたの!?


私には知る権利があるはずでしょ!?」
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