LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜



「アタシが死んだら好きなだけキスしていいよ。」



「は?…何だソレ。」



だって…



「死んだら遺体には意識は無いじゃん。死んだ後の事まで知ったこっちゃないわ。」



まぁ…そう簡単には死ぬつもりもないから、遺体になる頃にはかなりのおばあちゃんになっちゃうとは思うけど。



「シワッシワのお婆ちゃんの遺体で良ければいくらでもどうぞ。」



「…婆さんにキスする趣味はねぇよ、しかも死体になんてな。」



そうだよ…だからアタシなんかに囚われてないで、もっともっとステキな人に目を向けなさいよ。



そうじゃなきゃ春馬の時間が勿体無いわ。



「好きなら婆さんでも死体でもキスしろっての。」



少し笑って飽きれた顔で言ったアタシを見る春馬が、



「キスするなら若くて美人な生身の女にするよ。」



って諦めたように柔らかく笑ったから、


アタシはちょっと安心して、春馬に「おやすみ」を言うことが出来た。



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