LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊦〜
ユリカの恋心


次の日大学に行くと、またランチ時にユリカちゃんが乱入して来た。



「誠ちゃん昨日はありがとう!誠ちゃんのおかげでちょっと元気出たよ。今日はお礼にお弁当作って来たんだ!遠慮無く食べて!」



キラキラした笑顔を振り撒き、桜色のハンカチに包まれたお弁当をズイっと誠二に差し出している。



まだ学食を食べる前で良かったなぁ。


なんて、人事のようにユリカちゃんと誠二を見ていた。



お弁当を作って来て、ワクワクした表情で誠二にお弁当を渡すユリカちゃんは、頬をピンク色に染めて本当に恋する乙女そのものだった。



ユリカちゃん誠二を追いかけてこの大学に入ったんだもんね、それだけ好きな人に一直線になれる姿はある意味スゴイ。



アタシは好きな人が居るからっていう理由だけではとても同じ大学を選べない。



むしろ誠二とは別の大学に行きたかったし!幼稚園から大学まで同じ上に、家もずっと隣で一緒って…マジで腐れてる。



そんな事をつらつらと思っていたら、ナゼか誠二と目が合った。



じっとアタシを見つめて、ふいにニヤっと笑いやがった。



何なんだ…


今…絶対悪い顔したよね?



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