RED×HEAVEN
「罪なら、私にもある」



俺は、隣の美しい雌鴉を見た。



期待している自分がいる。



この女は、確実に俺を殺すだろう。



心から望んだ事を、この女が叶えてくれる。



「俺は…妹を殺した」



女が俺を見た。



そこには憐れみも、猜疑心も、恐怖も、感情と呼べる何一つも織り込まれてはいない。



それが何故か心地よかった。
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