RED×HEAVEN
「さすがに名前はわからんわ」



女は言った。



今の言葉で、女も俺と同じ事を感じているのがハッキリとわかった。



女が関西の言葉を話す事も知っていたような気がする。



「だな。俺は…リュウ」



女はこちらを向いた。



その真っ直ぐな視線に怯む事はなかった。



「あたしは、ルイ。天城ルイ」



あぁ。



何だか、それすらも知っていたような気がするよ。
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