RED×HEAVEN
「その恋は、きっと辛いよ?」



エマが心苦しそうに話しかけてきた。



「わかってる」


「どう頑張っても、最後は離れ離れになる」


「わかってる」



漠然とではあるが、自分がこのまま永遠に仕事人として存在していられるとは思っていない。



いつかは、何らかの形で消える。



それは、幽霊として下界に舞い戻った時からわかっていた。
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