RED×HEAVEN
「わかってんじゃねぇか。そうだ。2時だ。丑三つ時だ。で、お前は何歳だ?」



ルナはそんな質問をした自分の兄に、明らかな不快な様子を見せた。



「16ですけど」



中途半端な日本語を話すのは若者の習慣のようだ。



『16ですけど何か文句ありますか?

無事に帰ってきたんだからいいじゃないですか。

あなたはアレですか?
保護者ですか?

ほっといてくださいよ。
遊びたい年頃なんですよ。

あなたもあたしくらいの時はそうだったでしょ?

ちょっと犯罪気味の事とかした事あるでしょ?

自分の事棚に上げて説教ですか?』



とかこのくらいの事を言ってくれれば逆に気持ちがいいのに。



まぁ俺は間違いなくルナの保護者なわけで、そこを否定されるのはちょっと考え物ではあるけれど。
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