ダリア、それは愛の序曲

3人は普通の宿屋に部屋を1つ取った


「…やっぱり駄目だ!このような所でディア様がお眠りになるなんて!」


ロイが真っ青な顔でワナワナと震えている。それをバルトが呆れたように近づいて肩をぽんぽんと叩いた


「おーいー!お前馬鹿だろ。高いとこ行って、どうすんだよ。身分証でもあんのか?」

「しかし…っ」

「大丈夫だって、ロイ…ディア様は強いお方だから」


その言葉にふと部屋の中の窓を開け遠くを見つめるディアを追う

その瞳は何があろうと下がることはない

不死鳥のように彼女は何度も見上げるように青空を見る

それは…彼女自身の産まれにも関係するのだろう


「……」

「どこに居たって、あの方の産まれは変わらない。」

「…そうだな」


2人はそう言って小さく笑いあい、もう1度彼女に目を向けた


「ロイ、バルトーー!見てーー!街が一望できるよ!」


2人の会話を知らず笑顔で呼び寄せる彼女に吸い寄せられるように近寄った

そして思うのである。この笑顔を守るのは自分たちしか居ないと…


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