ダリア、それは愛の序曲
人が賑わう街中で「real estate」と看板の掲げられた店にバルトとディアは入る
ロイはバーに向かい国や仕事の情報を得に行っていた
「妹に不憫な生活はさせられない。なにか良い仕事はないか?」
「あぁーそれならアイリスの帝国軍に志願すりゃいい、戦なんて最近はめっきりだ。確かに厳しいがな」
「体力には自信がある。助かった」
ロイは軽くお礼を言うと店を出てオープンテラスで座っている2人の元へ向かった
「ロイ、どうだった?」
「噂通り平和な国みたいだな、内乱もないし安全だよ」
「仕事は?」
「帝国軍の給金が良いらしい」
へぇと笑みを浮かべたロイとバルト
しかし彼女は眉間にシワを寄せた
「……駄目。絶対に駄目。従軍するなんて危ないよ!」
「それでもお前にドロを舐めるような生活はさせたくないんだよ。大丈夫、名前は変えていくから」
「でも!」
「ディアさ……ディアも本名を絶対に名乗らないで下さいよ。貴方はディア・シュゼールです」
「…っ分かった」
しぶしぶ頷いたディアの頭をそれぞれ撫でると注文を取りに来た店員に注文し他愛もない会話に花を咲かせた