木苺の棘
彼を繫ぎ止める為なら
涙さえ流れる・・・

流れる涙・・・

貴方は、私を抱き寄せる。

「レン・・・?」

アリス・・・

お前が誰を好きでも構わない

お前が耐えられるなら・・・
 
漣の腕に抱き締められて安心
したのも束の間、貴方は力
いっぱいに私をその腕に抱く

おまえの愛は、俺に無い。

強く強く・・・私を縛る。

それでも、俺は構わない・・・

「レン、痛いよ・・・」

私を見つめる、漣の瞳は
悲しく、とても冷たい視線。
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