木苺の棘
「でも、こう言っては
 アレだけど
 あの二人は学校でも美男子
 で人気者だったじゃない?
 
 私の学年にも狙ってる
 女子、たくさんいたよ
 
 文化祭の時も、あの二人は
 ずば抜けて格好よくて楽器
 も上手で、他のメンバーが
 やめて、新しいメンバーで
 再スタート
 それが正解だったかも・・・
 
 何てね」

私は、その言葉に微笑んだ。

「そう言えば、弟が言ってた
 事だけど、高校の同窓会が
 近々あるらしくて
 
 チアキ君は出席する
 みたいよ・・・」

高校の同窓会・・・

「タマキ君は
 来れないみたいだけど・・
 
 何年か前に事件になった
 学校の屋上から
 飛び降りた女生徒の話
 アリスちゃん知ってる?
 
 何でも、その当時
 タマキ君が付き合っていた
 女の子らしいじゃない
 ・・・・・・」

やめて・・・
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