幼なじみは俺様彼氏
俺は走って親父のとこに行った。




ちょうど香保里も親父と一緒にいた。





「香保里、親父、俺…アメリカ行くまで仕事休んでいい?」

「いきなりどうした?」

「楓についてる。」

「楓も仕事は行くって行ってたぞ。」

「その間は俺が家で待ってる。」

「…わかった。社長に言っとく。香保里いいか?」

「うん。」

「ありがと。」





香保里は優しく笑ってくれた。




俺はそのまま走って楓のとこに戻った。





『おかえり。』

「ん。ただいま。退院いつ?」

『あさって。』

「仕事、親父と行くんだって?」

『うん!!ちょっと心配だけど。』




不安そうな楓の頭を撫でてやると、笑顔になった。





「俺アメリカ行くまで仕事休みだから。」

『なんで!?』

「社長が休めって。ホントお人よしだよな〜。」




ちゃんと楓は笑ってる。




でも声はなくて。




やっぱりどうしたらいいかわからない。





『はやく家帰って奏汰とくっつきたい〜!!』

「病院でカワイイこと言うなよ!!食うぞ!?」

『すいませんでした!!』





いつも通りやりとりしてるんだけど…。




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