幼なじみは俺様彼氏
「風呂入るか?」




俺が聞くと、楓は笑顔で首を縦に振った。





風呂のなかでもいつも通り。




少し違うのは俺が一方的に話してること。




楓に異変が現れたのはその時。




「〜〜〜っ!!」

「楓!?」




お湯をバシャバシャやって暴れてる。




「楓、落ちつけ!!な!?」





ずっと抱きしめ続けてると、楓は落ちついた。





「あがるか。」




風呂からあがって、髪を乾かした。





「楓は寝とけ。明日仕事だろ?学校は?」

『行かない』

「ん。わかった。」




楓は部屋から出ていこうとする俺の服を引っ張った。




『さっきごめんね。話せなくてイライラして止まらなかった。嫌いになった?』

「…なんねぇよ、バカ。前も言ったろ?お前しかムリ。だから寝ろ、な?」






楓は頷いてベッドに入った。





俺はリビングに戻って香保里と親父にさっきのことを話した。





「イライラ…。」

「親父、ホントに頼んだから…。」

「あぁ。」




今の楓は危なすぎる。




大きなケガするんじゃないかって…。




< 314 / 446 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop