幼なじみは俺様彼氏
どうしよう…。




奏汰に何て言おう?




仕事はどうなるの?




答えが出たことは1つだけ。




あたしは産む。




奏汰との子供でしょ?




その子を殺したり出来ないよ。




あたしはまだ18のガキだけど。




それでも産む。







結局、眠れないまま朝が来た。





「楓、おはよう。」

「香保里チャン…。」

「眠れなかったのか?」

「海クン…。」





海クンも香保里チャンから聞いたんだね。




結婚してるんだから、問題はないけどあたし達は一般人じゃないから…。





「心配すんな。世間の目やマスコミは俺がなんとか出来る。ただ、奏汰に言うのはお前じゃなきゃダメだぞ?」

「うん…。」

「産む?」

「うん。」

「だよねー!」





香保里チャンと海クンが笑ってくれて安心した。





「よし、行こ?」

「うん。行ってきます。」

「あいよ。」





香保里チャンの車で海クンが友達に聞いてくれた、有名人がよく通う産婦人科に向かう。





緊張してきた。




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