優しい嘘−最低な兄に恋して−【上】
多分、仕事では俺みたいなやつにはボロクソに言ってるに違いない。



でも、ベッドの上では俺に抱かれる…ただの女だ。



こいつを抱く時はいつも他の女を思い出す。




俺はケイコではなく……いつもマミを抱いていた………。





だから毎回、セックスの最中は何度も『好きだ、愛してる』と口に出してきた。




でも、それはケイコではなく……マミに向けていた………。





俺が愛してる唯一の女。


俺を苦しめてる唯一の女。





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