LOVE ♥LOVE♥LOVE 俺様幼なじみが旦那さま!?
わたしは、引きずられながら
彼方のいる生徒会室を眺めて
いた。
「彼方ーーーー!!」
わたしの叫びは真っ暗な校庭に
消えていく。
男は言ったんだ。
「君、会長のお気に入りだよ
ね。俺あいつには、いつもいじ
められてるんだ。かわいそうだ
ろう。慰めてよ。」
男のニヤニヤと笑う顔が気持ち
悪かった。
慰めて。
子どもを慰めるように
『いいこ。いいこ』
って頭を撫でてあげればいいって
事じゃないくらいわたしにも
わかってる。
男の言う慰めて。
その言葉の意味にゾッとした。