ダブルハーツ





明葉 side


陽が落ちかけている。
大部屋の隅で、窓から暖かい色の陽射しがはいりこんでくる。
ベッドに横たわる私の母と同じ世代の人には点滴のチューブが繋がれ、よく眠っている。
その手をアサトの骨張った手が優しく包み込んだ。


「お前が出ていってからというもの、数日……何度も入退院を繰り返しているんだ」
< 186 / 201 >

この作品をシェア

pagetop