恋心ー番外編ー
こいつら俺のおごりだと思って好き勝手な事言いやがって。


「えっと、じゃあ、苺のケーキ頼もうかな。」


かわいい子は、頼むものもかわいいんだなぁ。


「じゃ注文するね。」


お前ら手際いいな。


なんか隣から、いい甘い香りするし。


隣に座るなんて始めてじゃねぇ。


いつも徹がじゃまして、近ずけないし。




「それで、大輔の相談がこれなんだけど。
徹を参加させたいんだって。」


恵理ちゃんに、天文部のチラシをみせてる。


用意いいな、こいつら。


チラシをじっと見てる恵理ちゃん。


よし、俺からも言うぞ。


「よぉ、大輔。」


突然声をかけられ、席から見上げれば、ファミレスの服を着てケーキをトレイにのせた、隣のクラスの小林。


「ケーキのお客様は?」


店員顔して聞いてくる。


答えるまえに、恵理ちゃんの前に置く。


「俺今バイト入ったんだけど、中ですごいかわいい子がいるってスタッフ大騒ぎで、見たらお前たちといるじゃん。
なんとか、ケーキ持ってくるジャンケン勝負に勝って、ここに来ることができたんだ。
大輔の隣にいるって事は、大輔の彼女なの?」


「違うよ。」
< 11 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop