恋心ー番外編ー
全力で否定させていただきます。


「じゃあ、」


「違う。」


小林、誰の彼女か聞こうとしたな。


こいつらも、速攻全力否定だな。


みんな、徹の溺愛ぶり知ってるもんな。


「えー、お前ら情けないねぇな。
こんなかわいい子に誰も行かないのかよ。
まぁ、いいか。
俺にしたらラッキーって事で。
ねぇねぇ、俺こいつらと同じ高校の小林って言うんだ。
名前なんて言うの?」


「バカやめろよ。」


こいつ、恵理ちゃんナンパしようとしてんのかよ。


徹に殺される。


「なんだよ。
大輔の彼女じゃないんだろ。
いいじゃん。」


「いいから、バイトしろよ。」


お前と俺達の為に言ってんだよ。


徹に殺されんだよ。


ヤバいんだよ。


「コーヒーのおかわりいかかでしょうか?」


「食べ終わったお皿おさげしてよろしいですか?」


小林の後ろから、男が二人出てきた。


二人とも恵理ちゃん目当てか。


まだ皿空いてないし、コーヒー誰も飲んでないし。


恵理ちゃん目当て、バレバレ。


参ったなー。
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