恋心ー番外編ー
「先輩たち、ひでー。
俺ジャンケンで勝ったのに。」


「うるせーよ小林。
こんなかわいい子と知り合うチャンス、ジャンケンなんかであきらめられるかよ。」


「お前、さっきから一言もしゃべれてないじゃん。
タイプじゃないんだよ。
交代、交代。」


いいから、三人引っ込みやがれ。


今から相談しようとしたのに、フザケンナ。


「君達なにしてるんだ。」


「「「店長。」」」


おっまともな人出てきたのか?


「気をつけろ。
店長独身だ。」


小林が小さな声でささやいて、三人一緒に去って行った。


「申し訳ありません。
本人にはきつく言っておきますので。
ゆっくりお食事出来なかったことと思います。
もしよければ、スタッフルームに私の部屋がありますので、お詫びの意味をこめまして、ゆっくりお食事をいかがでしょうか?
もちろん代金は当店で持たせていただきます。」


おい、店長、お前、恵理ちゃんしかみてないじゃん。

こいつ、小林よりやっかいだ。


「いえ、僕たちは大丈夫です。」


いいから、早くお前も去れ。
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