かけがえのないキミへ
綾音からのメールを一秒でも早く返したいのが本音。
だけど俺は今身動きが出来ない状態。
いい加減にしてくれないと困るよ?
沸々と怒りが込み上げてくる。
俺は梨花の肩を掴み、梨花を俺から離した。
『だから無理だって…今日は帰らして?また埋め合わせするからさ』
手を合わせ、顔の前にやり、梨花を説得させる。梨花は寂しげな瞳を浮かべ、静かに口を開いた。
『わかった…今日だけね?今度からは一緒にいてね…?』
『ありがと、梨花!』
俺は梨花の頭を撫でて、カバンを持ち、携帯を広い、梨花の部屋を飛び出した。
玄関でローファーを履き替えていると、ショコラが尻尾を動かし、俺にじゃれてきた。
『白い毛なのにお前の名前はなんでショコラ?』なんてつまらない冗談を口にした。
ショコラは舌を出して大きな瞳で俺を見つめる。
『お前のご主人様のご機嫌をとるのは大変だよ』