かけがえのないキミへ
いつもいけないことをする時は、いつもカーテンがしてある。
覗かれてはいけないから。
『怜、くん?』
ベッドの方から俺を呼んだ人物がいる。
この時だけは、先生ではなく、恭子という女に変わる。
『先生…』
俺は白いカーテンを引いた。
そこにはベッドに足を組んで座っている先生、いわゆる恭子が座っていた。
『待ってたわ』
先生を見ると、黒いブラウスの第二ボタンまで開いていて、そこからちらちらと見えるものがあった。
まるで今からすることを、あらかじめ理解しているようだ。
『お待たせ、恭子』
俺はネクタイを緩くし、恭子をそのままベッドに押し倒した。
…─こんな行為をいつまで続ければいいの?─…
恭子の薬指に光る高そうなダイアモンドが、泣いているように見えた…
ねぇ、俺はいつまで人を騙せばいいの?