かけがえのないキミへ
前にも言ったよね?
罪を背負っていくけど、生き抜く自信がないって。
その答えはいつ分かるの?いつ気付くの?
早く、教えてよ。
外から、部活をやっている生徒たちの声が聞こえてくる。
でも俺にはそんな声など当然聞こえてなくて、聞こえてくるのは恭子の甘い声─…
『ね、生徒といけないことしてること、バレたら旦那さん怒るかな?』
『きっ…とね…』
恭子は実は結婚をしている。
2歳上のIT関係の仕事をしている人らしい。
このことを知るのは、俺だけ。
俺と行為をする時だけ、何故か薬指に指輪をはめる。
俺へのあてつけ?
いらないよ、そんなの。
恭子と俺の汗が入り混じる。
スーツはみるみるうちに乱れ、恭子は俺を求め続ける。
俺は早くこの時間が過ぎればいいと願っていた。
─キーンコーンカーンコーン………