かけがえのないキミへ


部活が終了するチャイムが校内に響く。
このチャイムが鳴ったということは、今は18時ということだ。

下を見下ろすと、ぐったりとしている恭子がいた。


『じゃ、もう時間だから』


こう行って俺は先生をベッドに寝かせ、下着をはき、制服に身を包んで、何食わぬ顔で保健室を出て行った。


保健室を出る前、ちらりとベッドを見ると、裸の先生がまだ余韻に酔いしれていた。


俺はそんな先生を見て鼻で笑い、消えていった。

そして急いでカバンを取りに行き、駅前の時計台を急ぐ。


また、綾音に会いたい。

空を見上げると、昨日は出ていなかった星たちも、今日は元気な姿を見せてくれていた。


時計台に着くと、俺はベンチに足を進める。

空に向かって飛んでいる、シャボン玉の姿は、
見えなかった……



ベンチにも、綾音の姿は…なかった──……



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