かけがえのないキミへ
この願いはいつ叶うの?叶うかな?
こんな弱音を吐いて、俺は時計台から去って行った。
綾音の姿が見られなかったことは、すごい悲しいが仕方がない。
俺がさっきまであんなことをしていたから。
罪は減ることはなく、増える一方。
俺はそんな自分で作った罪を背負い、家へと帰って行った。
一人で住んでいるマンションになにを期待しているのだろうか。
誰かに迎えられるのを期待している俺がいる。
『ただいま』と言ったら『おかえり』と言ってくれる人は沢山いるだろう。
きっとそれが当たり前なんだ。
だけど─…俺には誰もいない。
寂しさに押しつぶされそうで、怖い。
そんな誰もいるはずのない部屋の鍵を探し、俺は暗い闇のような部屋の中に入って行った。
寝室へと向かい、そのままベッドに倒れ込む。
揺れるベッド。
俺の体もゆらゆらと揺れる。