かけがえのないキミへ


あの保健室のベッドより、自分のこのベッドの方が寝心地がいい。
保健室のベッドはただ堅いだけ。
このベッドの方がふかふかですぐに寝てしまう。

目を閉じると、先生のあの顔が頭の中に浮かんでくる。
苦しそうだけど、どこが気持ちよさそうな…

だけど俺はなんとも思わない。

俺は顔を横にし、目を開けた。
視界に広がるのは真っ暗な暗闇。


『…はぁ…』


その中にため息、ひとつ零すと、暗闇が更に深い暗闇になる。
自分で暗闇を余計暗くしているようなもんだ。


『あー!うっざ!』


髪の毛を掻き乱して、ぐしゃぐしゃにする。
ストレスは上手く発散しないと、溜まっていくばかりだ。


俺は上手く発散できないでいる。


綾音に会えれば、そのストレスはなくなるのにな。


あの笑顔が見たいよ、
キミと携帯越しで、お喋りしたい─…。



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