かけがえのないキミへ


暗闇にその願いごとが吸い込まれていった。


するとポケットに入っていた携帯が煩く鳴り始めた。
曲に合わせてバイブが響く。
その振動が体に伝わってくる。


俺はポケットから携帯を取り出し、暗闇の中、携帯を開けた。
俺の顔がやけに明るく照らされる。



『あ?竜也?』


メールが一件。
差出人は竜也だった。
俺は『何だろう?』と思い、メールを見る。



《好きな子に告白したらOKだった!》


こんな嬉しいメール。
俺は急いで竜也に送信メールを送る。


《まじ?》と、こんな短いメール。
だけどちゃんと気持ちがこもってるよ?


竜也からのメールがすぐにきた。


《まじまじ!かぬり嬉しいんだけど★》


『間違ってるよ、ばーか』


竜也のメールを見て俺は吹き出して笑ってしまった。

打ち間違いをしている。『かなり』が『かぬり』に。



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