かけがえのないキミへ


嬉しいのは分かるよ?
興奮して打ち間違えるのも分かるよ?

竜也は単純すぎなんだよ。


俺は携帯を閉じ、天井と向き合った。
上を向いて、目を閉じる。
目を閉じると、一面に星空が浮かぶ。
今日は綺麗に星座がよく見える、なんて思いながら目を開けると、目の前はただ真っ暗なだけで、俺は悲しい笑みを浮かべる。


そして起き上がり、リビングへと出て行った。
ベッドの上に放置してあった携帯がまた煩く鳴っていたが、俺は無視をする。


リビングの窓から、この街を見下ろす。
ここから見る夜景は毎日最高なのだが、どうも満足しない自分がいる。


窓にもたれ掛かって、キラキラと輝いている街を一人眺める。


寂しいだろ?
隣に誰か欲しいんだ。


でも隣にいて欲しいのは、梨花でもなく加奈でもなく、先生でもなく…



綾音──……



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