君日和



祭りから帰ってきた和弘は

上唇を鼻につけながらリビングに入ってきた。


因みに和弘が考え込む時のこのクセ、オレにはない。



オレが「どうしたんだ?」と聞くと

頭を傾げながら言った。

「あのさ、他の子は普段から女の子らしい格好していたから気にならなかったけど…葵を見ると…」

と言葉を濁していた。


オレは「そうか」と一言だけ添えてやった。


突っ込んで聞く事は始めからするつもりなかった。



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