-呪歌-

「うん・・・何か童謡みたいな・・・小さい子が自分で作ったみたいな感じで・・・

そう、確か・・・

♪とーうさーんもーうすーぐかえって・・・」


と、晴海が歌を口ずさみ始めたその時・・・・




♪とーうさーんもーうすーぐ・・・


他の四人のすぐ耳元で、例の歌が聞こえ始めた。


「きゃぁっ!何この歌!!」


「何だよコレ!」


他の四人が口々に騒ぎ出す。


♪だーれがころしたー

 だーれがころしたー



「・・・ひ・・人殺しの歌?」


陽子がつぶやく。


「やばいよ・・・ここヤバイよ!!
早く戻ろうぜ!!」


信二の叫びに堰を切ったかのように、皆走り出した。


呆然としている晴海に陽子は声を荒げた。


「晴海!帰るよ!」


「う・・うん」


・・・・ァイ  クスクス


誰も、駆け出す晴海の後ろでしたか細い声に気づく物はいなかった。
< 12 / 90 >

この作品をシェア

pagetop