-呪歌-

陽子と武、美咲と信二の二手にわかれて、手がかりとなる情報を集める。




通行人を呼び止めて話を聞くには気が引けたので、なるだけ聞き易そうな、且つ話をしてくれそうな古目の個人商店を中心に回った。


或る者は、そんな事を聞いてどうすると言うような素振りをし、また或る者は、事件があった事は知っているが、さほど詳しくは無かった。



だが、何軒か回った後、陽子と武は、ある有力な情報に出会う。


南東の角地にある、昔ながらのたばこ屋。

小さな窓から見える、薄暗い部屋の中にはかなり年の行ったおばあさんが一人。


「すみません。ライター一つください」

武がおばあさんに呼びかける。

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