ナンパ男との恋 1巻

「あ、そうそう。
前さ、夜
駅で俺と会ったの覚えてる?」

夜 駅で逆瀬川くんと会ったって言えば・・・

「私達がナンパ待ちしてて
逆瀬川くんはお兄さんとナンパ回ってた時の事?」

「うん、あの時さ。
佐々木さんの名前呼びながら
近寄ってきてた人いたじゃん?」

・・・輝樹の事?

「うん?あの人がどうかしたの?」

「あの人って
前、佐々木さんと俺が学校から
帰ってる時
クラクション鳴らして
佐々木さんを車に乗せて行った人?」

やっぱり輝樹の事だ。

「そうだけど・・・」

「もしかして
輝樹っていう名前?」

「え・・?何で?
知ってる人なの?」

「知ってるっていうか・・・
あの人が 佐々木さんの
忘れられない人?」

「・・・・うん」

「付き合ってるの?」

「・・・・うん」

「そっか・・・・
いや、それならいいんだ。
うん。それが聞きたかっただけだから・・・」

「輝樹の事知ってるの?」

「いや、名前しか知らないよ。
それじゃ、寝るね。おやすみ・・」


名前知ってるだけなら
顔見ただけじゃ
分からないはずなのに

何か隠してる・・?




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