ナンパ男との恋1
ただでさえ 今日は
不安だらけなのに・・・

逆瀬川くんの電話で
ますます不安になる。

結局、いろんな事を考えすぎてる間に
学校に行く時間だ・・・

慌てて 準備をしながら
カバンの中身をひっくり返す。

今日の授業は・・・・

あ、そうか。
今日は終業式だから
授業はなかったんだった。

明日から夏休みという事を
すっかり忘れてた・・・

・・という事は
何が何でも
帰りに逆瀬川くんを捕まえて
きちんと真相を聞かなくちゃ・・・

先生の長い話なんて
右から左へと流れていき
私の頭の中は
先に 逆瀬川くんが帰ってしまわないか
という心配しかない。

配られた山ほどの夏休みの宿題を見ると
思わず 先生に返したくなるけど・・・

ようやく 長い話が終わり
大急ぎで 3年の校舎へと走っていく。

・・・・って、

逆瀬川くんって何組!?

よくよく考えてみたら
私は 逆瀬川くんのクラスすら知らない・・・

ほんと・・・
私は、とことん最低な女だ。




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