僕の天使に贈る唄

僕と親父


俺は今日、
美音の病室に行かなかった。




というより行けなかった。





今日は検査の日だから。

そのあと治療もあって。





だから、行けないのである。






美音がいないと、
こんなに暇なのか・・・。







俺はベッドの上で、
鉛筆を握り


ノートとずーっと
睨めっこをしていた。







美音のための
唄を作るためである。



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