インターン・シップⅡ
「だけど実際は…違った。
今まで以上に近付けて、側にいれて…気持ちにブレーキかける必要もなくて…って思ってたんだけど。
実際は…近付くどころかどんどん離れていってる。それに…何も言えなくなった」
「何もって?」
「店辞める時、借金をした雅樹本人を探し出してここに連れてくるから私を解放しろって社長が言ったの。
そしたら店側は…もしそれができなかったら会社貰うって。
でも社長は…その条件をのんだの。私なんかのためによ?バカでしょ?
苦労して独立したくせに。仕事が好きで、大事なくせに。私なんかのために…!」
「……………。」
「だから…助けてもらったことが…負い目に感じる。負い目に感じるから…何も言えない。
ムカついても、文句言いたくても…言えない」