インターン・シップⅡ
「…何でだよ?」
「何で?社長の払った犠牲を知ってるからよ!
仕事も会社も、一緒に仕事してる親友のことも…みんな好きなのに私なんかのために全部捨てようとしたのよ?
そこまでして助けてくれた社長に私が何ができる!?何を差し出せる?
何も…ないの。私に何の価値もないのに。それでも社長は助けてくれた。
私が何をしてきたかも知ってて受け入れ、もしかしたら得意先にバレる可能性だってあるのに内定もくれて…。
そんな社長に…何も言えるわけないじゃない」
自分で言ってて泣けてきた。もう泣きながら叫んでた。
「落ち着け、サツキ」
布団をギュッと握って泣きだした私の背中を千ちゃんはポンポン…と撫でてくれた。