インターン・シップⅡ
だけど何でもお見通しの蓮司さんにはやっぱり敵わなくて。
フッ…って目を細めて優しく笑うと私の頭をポンポン…って叩いた。
「ありがとう。」
そんな優しくされたら必死で堪えてるのに涙が…!
「もう一踏張り、がんばろうね」
「…………。」
…………うん、前から思ってたんだけど。蓮司さんって……鬼だよね。
飴と鞭の達人だ。
天使と悪魔だ。
「……え、えぇ、もちろん!」
今更知った…いや、思い知らされた彼の本性に引きつりながらそう答えたら、涙なんか引っ込んだ。
―――――…。
――――――…。
とりあえず朝のコーヒーを飲み、残りの仕事を私が出来るやつと出来ないやつに分けてそれぞれ取掛かることにした。