インターン・シップⅡ

だけどハルは…。
酔っぱらってたはずのハルは…。


裸のカオリを見ても眉毛も下半身もピクリ…とさえ動かさずに、ただ冷静にたった一言……


「服を着ろ」


……それだけ言った。


何とも言えない空気が2人を包み、ハルに背を向けて自分で脱いだ服を着るカオリの肩は涙を堪えて震えていた。


そんなカオリを見ながら、衣擦れの音だけが響く中でポツリ…とハルは零した。


『自分から友達失くすようなマネ……すんじゃねぇよ』―――――…。


俺がその話を聞いた時、正直…驚いた。


もちろん、カオリの行動にもだけど、その状況で手を出さなかったハルにも。


そこまでするぐらいだ、本気でハルを好きなんだろう。


しかも自分から脱いで『抱いて…』とまで言われて。


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