インターン・シップⅡ
それなのにそこまでカオリを拒む理由は何なんだ?
そう聞いた俺に返ってきたハルの答えは……優しさに溢れていた――…。
『カオリのことは…正直、近過ぎてもう女として見れないんだ。
友達としてならもちろん好きだぜ?でも…それはこっちの都合だろ?
アイツにしたらやっと出来た友達なのに。その関係が壊れてしまうかもしれねぇのに、それでも一生懸命伝えてくれたアイツの気持ちを“ごめん”…って言葉で片付けたら失礼だろ?
俺は男だから抱こうと思えば簡単に抱ける。だけどそれをカオリにしたら……もう友達じゃねぇ。
俺の名声に寄ってくるバカな女共と一緒になってしまう。
わがままで不器用なアイツとはこれから先も“友達”でいたいんだ』
そう言ったハルの言葉には、カオリが欲しがる形の愛ではなくてもちゃんと愛情があった。