インターン・シップⅡ

「おっと、忘れるとこだった。

はい、確かにお返ししたからね?ハルの大事な…彼女のサツキちゃん」


ニコニコと、終始笑顔で私の腕を解くと、後半部分をわざと強調し周りにいるお友達にその事実がきこえるようにジュンさんは言った。


その発言を聞いたお友達たちは口々に社長を冷やかしだし、社長は舌打ちを。

蓮司さんとジュンさんはニンマリと笑い。

私はただただオロオロとしていた。



その後、始まったパーティーの間も社長が私を見ることはなかった。


それは完璧なまでの無視で、私を視界に入れることも話しかけることもなかった。


久しぶりの再会を楽し…んでるようには見えない機嫌の悪さだけど、お友達と話てた。


たまに蓮司さんがしゃべりかけてくれたけど、蓮司さんも久しぶりに会う友達に呼ばれてはすぐそっちへ行ってしまった。


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