地味めな小説家と派手なケータイ小説家
「まぁ、とにかく楽しんでいきなさい」

肩を叩かれ、俺は知り合いの作家達にあいさつを交わしながら、うなぎさんの所へ戻る





「いやぁ、相変わらず元気ですね」

隣に腰掛けつつ俺は言った

「まぁな、あの人いつになっても老いがないんだよ」

グイッ、うなぎさんが焼酎を飲み干す。


「へぇー、確かに初めて会った時からかわんないっすね? あっ、お姉さん生中お願いします」

通り掛かる店員に注文し、改めて今日のメンツを見渡す。


「んあ?」


そこで、俺はある違和感を見つける。
瀬流木先生の反対側、部屋の角に少女がいた。
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