小悪魔術師キス・ディオナ
「えっ!?ち、ちょっと兄貴!」
「本気で言ってるんですか?それじゃあ、今後、こういう奴らに対しての示しが…」

驚き慌てる二人を制し、その大男は言った。

「俺はな、優しい男なんだ。そんなに殺生は好みじゃねえんだ。
…よう、お嬢さん。このまま帰らしてやってもいいぜ。」
「…ほ、本当ですか?」
「ああ、本当さ。ただ…」

そう言うと、その大男は急にその少女を地面に押し倒し、いやらしい目つきで少女の顔をなめるように眺めた。

「大人しく、俺の言う事聞いてくれたらな、へへへ。」
「!!?」

最初は唖然としていた残りの二人は、大男の考えが理解できると、

「成る程!」
「そう言う事か!」

と、チビは少女の両手を、デブは残る両足を動けないように押さえつけた。

「いっ、いやっ!」
「…でも、殺される方が嫌だろ?
じゃあ、ちょっぐらい、良いだろ?」

そう言って、男が少女のスカートに手をかけようとした瞬間!
< 2 / 19 >

この作品をシェア

pagetop