雨の雫
~淳





『離してやれ。怖がっている。』


黒地にバラ模様の浴衣をきて
とても可愛くて誘いたく
なるのはわかるけど。

『俺の、だから。』

そう言って美奈をそいつから
引き離し自分のほうに引き寄せ
抱き締めた。

『──チッ。いたのかよ。
 じゃな、子猫ちゃん。』

美奈を抱き締めたまま、
そいつらを睨み付ける。。

『じ、淳さん。離して
 下さい……。』

顔を真っ赤にした美奈。

『大丈夫、だったか?』

『淳さんのお陰です....
 ありがとうございます。』

……敬語になってる。
可愛い……。

『敬語になってるよ?』


『ぅ、嘘?やっぱ無理です。
 男の人に敬語じゃないなんて。
 怖くて……。』

ああ、俺と同じように
辛い過去、が美奈もあるんだな。


『部屋に行こうか?』

『はぃ……。』


そぅ言って俺達は
部屋に向かった。。。





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