いつか、桜の下で…



「土方さぁぁあぁぁん!!!!!!!!!!」




書物を読んでいた俺に話し掛けたのは、一番若い、藤堂平助だった。




平助は、若いくせに筋道のいい太刀を奮う。



その為、俺が目を付けている奴の一人だった。





「どうした?息が上がってるみてぇだが」




「お、お、お、お!!!!!!!!!!」





平助の驚きようにただ事じゃねぇと俺は、悟った。






「とりあえず落ち着け」




それでも俺は、いつも通り冷静にそう問う。




深く深呼吸をしてから、平助は…






「女の子がここに入隊したいってっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」






「………………は?」






なんで、女が…。





俺は、疑問を持ちながら、平助と共に道場へ向かった。





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