魔王に捧げる物語



進められるまま食べていたが、どれもとろけてしまいそうなほど美味しかった。

イシュやスーは食事はしないのか、聞いた所。


「私達の食事は主に魔力ですからお気になさらず」

と、穏やかに返されて。


彼らは人と見た目が少しも変わらないのに、違う存在だという事を改めて知った。



「ご馳走様でした、とても……美味しかったわ」


「それはようございましたっ!これからも精進致します」


イシュのエプロンがヒラヒラと動くのを見るのはなんだか複雑だった。


いつか聞いてみよう………。


ミラは密かに心の中で呟いた。




イシュがテーブルに向かって小さく片手を振ると食器は跡形もなく消えてしまった。


それにだんだんと驚かなくなっている自分がいる………。


そういえば、



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