魔王に捧げる物語
それを聞いてミラは思わずニルの服をギュッと掴んだ。
怖くて、何も言えないけど……やめて欲しかった。
彼らはとても怒っている。それでも、人を殺す事をしないでほしい。
気付いたらしいニルに優しい手つきで頭を撫でられていると、
「ニル、そういえば何を抱えているの?」
と、カインが不思議そうに翼の奥を凝視した。
思わずビクリと肩が跳ねる、
「…………人」
「ふーん……。ねぇ、こっち向いて?
君、ずっとこの状況でニルに隠れてたけど、私達は二の皇子をけじめとして殺すべきかな?」
何故か楽しげにミラの答えを求めた。
人の命をなんだと思っているのだろうか……、
そっとニルを見上げると面倒そうな顔をしている。
緊張しながら振り向くと、意味深な笑みを浮かべた白い魔王がミラを見つめた。
背筋に嫌な汗が流れる、蛇に睨まれるような気分だ。
ニルよりずっと危うい雰囲気、弧を描く口元が続きを紡いだ。
「そう、君だよ。お嬢さん………?こういった問題は元凶の意見をもらうべきだ」
怖くて、何も言えないけど……やめて欲しかった。
彼らはとても怒っている。それでも、人を殺す事をしないでほしい。
気付いたらしいニルに優しい手つきで頭を撫でられていると、
「ニル、そういえば何を抱えているの?」
と、カインが不思議そうに翼の奥を凝視した。
思わずビクリと肩が跳ねる、
「…………人」
「ふーん……。ねぇ、こっち向いて?
君、ずっとこの状況でニルに隠れてたけど、私達は二の皇子をけじめとして殺すべきかな?」
何故か楽しげにミラの答えを求めた。
人の命をなんだと思っているのだろうか……、
そっとニルを見上げると面倒そうな顔をしている。
緊張しながら振り向くと、意味深な笑みを浮かべた白い魔王がミラを見つめた。
背筋に嫌な汗が流れる、蛇に睨まれるような気分だ。
ニルよりずっと危うい雰囲気、弧を描く口元が続きを紡いだ。
「そう、君だよ。お嬢さん………?こういった問題は元凶の意見をもらうべきだ」