キミがスキ
「ここに青いラインが入ったら陽性だって。」




山田は少しして、緊張した顔で戻ってきた。



「お、おう」



俺まで何で緊張してんだよ…



お互い何も口にすることなく、時間が過ぎた。



どれくらい経ったかは分からない。



青い線が浮かび上がってくるのが見えた。



俺は山田の方を見ると、“信じられない”という顔をしていた。




その顔は決して“喜び”だけ、というわけではない。



俺らはまだ高校生。



そんな身で、どうしろというのか。



「松永…うちっ…」



「おう…」




俺には、何も言えなかった。









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